この前、テレビで面白い実験をやっていました。レジリエンス(折れない心)教育についてです。
最近の子どもは
など心の弱さが問題になっています。「3年で辞める若者たち」という本があります。ブラック企業の問題もありますが、若者に継続力、持続力がなくなってきているのは事実だと思います。
今回ご紹介するレジリエンス教育は「折れない心」を育む教育です。
学校でのレジリエンス教育
学校での実践例としては、
レジリエンス(逆境力、回復力)の高い人について生徒に考えさせます。
イチロー選手や長友選手など逆境を乗り越えたスポーツ選手などの名前があがります。これらの人がどのように逆境を乗り越えてきたのかを教えることでレジリエンスの力を育みます。
レジリエンスに必要なのは思考の柔軟性です。どんなに厳しい状況でもネガティヴな面に捉われることなく、ポジティブな面を見いだす。その力がレジリエンスなのです。
この話を聞いて坂本竜馬のいろは丸賠償事件を思い出しました。
いろは丸賠償事件について
1867年4月19日(龍馬33歳)、海援隊は15日につき500両という契約で船を借り、龍馬を含む海援隊士が乗り組み、諸藩に売るための商品を積み、長崎を出港して大阪方面を目指しました。
長崎を出港したいろは丸が、瀬戸内海を航行していたところ、瀬戸内海を逆方向に航行中の明光丸と衝突しました。いろは丸は重量が明光丸の6分の1しかありません。いろは丸は大破、乗組員全員が明光丸に乗り移った後、備中・宇治島沖に積み荷と共に沈みました。
海援隊といえば、現代でいうフリーターの集団のようなものです。対して明光丸は紀州和歌山藩の持ち物。今でいうフリーターVS県みたいなものです。普通に考えれば泣き寝入りするところですが竜馬は違いました。命をかけた賠償請求により、ついに83,526両という巨額の賠償金の支払いに同意させたのです。一両が大体20万円なので、165億円•••すごい。なぜ、こんなに高額になったのか、一つの理由として船に最新式の銃400丁が載っていたということがあるのですが•••現在4回の海底調査が行われたのですが見つかっていないそうです。つまり、竜馬は船沈没の最悪の状況で「ハッタリ」をかませて莫大な賠償金を得たということ。
レジリエンスMAXな男ですね。
それを言えば、エジソンもレジリエンスMAXな男です。
エジソンは晩年、工場が全焼するような大災害に見舞われたこともあります。せっかく作った自分の工場施設が燃えている。普通ならショックで立ち直れなくなりそうですが、彼はまず、父親に電話をかけます。なぜか?
「今ウチの工場が火事で燃えているんだけど、すごい光景だよ。めったに見られないから、出ておいで」
よりによって、父親を火事場見学に誘ったのです。自分も燃えている光景に見とれていたのですが、そのうち思い付いて、工場の再建計画をメモし始めました。翌朝にはそれを記者会見で発表したそうです。また夜中の消火活動が思うように進まない様子を見るやいなや、「サーチライト」の発明を思い付きます。
うーん、頭の出来が違いますね。ぜひ子どもに伝えてレジリエンスについて考えさせたいと思いました。
上の太字にリンクを貼っておくのでご覧ください。