1年生、音の単元で「音は空気の振動である」ということを教えます。しかし、「音」という目に見えない現象を理解させるのはなかなか難しいです。
そこで実験です。
音を目に見える形にする実験でポピュラーなのが塩と黒いビニール袋をつかったものです。
ボウルなどに黒いビニールを張り、塩をのせて音を当てると塩が振動で跳ねるやつです。

塩で音を見える化

綺麗な模様です。生徒には目に見えない事象を説明するとき、実験や映像などで目に見える形で示すだけで生徒の理解度は大きく上がります。
音の可視化でインパクトのある動画を見つけたのでご紹介します。

炎は音で消せる!?


 

アメリカ・バージニア州のジョージ·メイソン大学の学生が開発した、「音で火を消す装置」です。

開発者は工学部に所属するセス・ロバートソン(Seth Robertson)23歳と、ヴェト・トラン(Viet Tran)28歳の二人。
消火の仕組みは、圧力波の音を使って、炎から酸素を除去し、鎮火させるとのこと。まさに「音は空気の振動である」という特性を使った発明ですね。消火に使う音は、低周波ノイズが有効とのことで、二人はヒップホップの強音がそれにあたるそうです。
 
面白い発明ですね。超音波で体内にできた石を粉砕する治療法なども音を使った身近な例の一つです。教科書の内容をより深めるためにも今日の授業が実生活のどのような場面で利用されているのかを伝えていきたいものです。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)