今回は、教科教育から総合的な学習まで、学校の教育活動で使える様々な映像教材がストックされているNHKのティーチャーズライブラリをご紹介します。
NHKのティーチャーズライブラリは、NHKが制作·放送してきた番組の中で、学校教育にふさわしいものを選りすぐりの映像教材をDVDとして貸し出してくれるサービスです。学校の教科の授業だけでなく、修学旅行の事前·事後学習、総合的な学習の時間、学級活動、職場体験、防災教育など、様々な教育場面で活用することができます。DVDのため、インターネット環境がなくても活用することができるのもありがたいところです。何より「無料」というところが素晴らしいです。貸し出し番組は2019年2月の段階で255本と多種多少な映像教材を利用することができます。
ティーチャーズライブラリは
の7つのカテゴリーに分けられており、学習のねらいに応じた教材を探すことができます。また、ティーチャーズライブラリのホームページでは、様々な映像教材を使った「学習展開例」や「番組活用例」が添えてあり、授業を組み立てる際の参考にすることができます。
大科学実験は、「やってみなくちゃ分からない!」を合言葉に、身近な疑問を大掛かりな実験で確かめる科学番組です。1本10分なので、授業でもとても利用しやすいです。
考えるカラスは、仮説⇒検証⇒実験⇒考察の流れで身近な疑問に迫るのですが、面白いのは実験⇒考察の途中で番組が強制的に終了してしまうのです(笑)「もやっ」と感が最高の科学番組です。「ふしぎがいっぱい」小学校向けの科学番組です。どちらも1番組が10分なので授業で使いやすいです。
出典:NHKティーチャーズライブラリ
すばらしい映像教材があるティーチャーズライブラリですが、ぜひ使いたい番組がキャリア教育で利用できる「あしたをつかめ」と「仕事ハッケン伝」です。「仕事」について学習は、学校内で行うのには限界があります。多くの学校で職業体験を中心としたキャリア教育を行いますが、一つの仕事を行うだけでは、仕事についての理解を深めるのは難しいです。そんな時に使いたいのが、NHKの映像教材です。これらの番組では、若者や芸能人が、やったことのない様々な仕事に取組み、知らなかったことを知ったり、新しい発見をしたりします。様々な仕事について学ぶことができるおすすめの番組です。これらの映像教材は、セットで貸し出されているため、総合的な学習の時間などで利用するときも「各クラスで違う番組を順番に見る」といったことができます。キャリア教育でぜひ使いたい映像教材です。
NHKのティーチャーズライブラリは、NHKの映像資産を社会還元する事業の一つとして始まりました。NHKの映像は、画質もよく、内容や構成も子どもたちの知的好奇心を刺激します。子どもたちの心に響き、学力や生きる力を育む教材として、「NHKティーチャーズ·ライブラリー」をぜひご活用してみてください。