電気の単元は理科が嫌いになってしまう生徒が非常に多い単元です。ここをうまく教えることができれば理科が好きなまま3年生に進学させることができます。もともと、人体や動物などの「生物分野」で理科が好きになる生徒が多い2年生。うまく電気も教えたいですね。以前にブログでも何回か紹介しましたが、実際、電気はとても面白い単元だと思います。
今回はそんな電気の直列と並列の授業で使いたい演示実験装置をご紹介します。
こちらが直列の授業でぜひ使いたい演示実験装置です。豆電球の直列回路の裸電球バージョンです。今回、100Wと40Wの表示は無視してください。
スイッチを入れると裸電球が点灯します。
この時の明るさを生徒に覚えさせます。
左側の裸電球を緩めると裸電球が2つとも消えることを確認させます。
右側を緩めても同じ結果になることを確認します。
直列回路では電流が一本道を通るためどこかで導線が切れてしまうと電流が流れなくなることがわかります。
続いて並列回路です。直列回路と違い、上から見ると8の字(∞)になることを確認します。
点灯させると生徒から「おーっ!」という声が上がります。gifアニメではわかりにくいですが、直列と比べてとても明るくなるからです。
直列と比べて非常に明るいです。
直列との比較。写真では分かりにくいですが全く違います。写真でも色温度では違って見えますね。直列の方がオレンジ色に見えます。
並列回路とは違い、一方の電球を緩めても他方の電球はついたままです。
右側でと同様です。
並列回路の方が直列と比べて電球が明るいこと。導線が枝分かれしているため、片方の電球を緩めてももう一方には電流が流れ続けることがわかりました。
なんてことはない、生徒の豆電球の実験を大きくしただけなのですが、このようなささいなことが授業に大切だと思います。
化学実験はコンパクト(マイクロスケール)に物理実験はダイナミックに!
は金言だと思います。
今回は新たに消えた瞬間に他方の電球が明るくなることもわかりました。
同じ抵抗、同じ電圧なのに、なぜこの様な現象がおこるのか、この謎を解明していくのも面白いと思いました。実験で謎を解明すると新たな謎が生まれる・・・実験の醍醐味です!