造花で植物のつくりを学ぶ

植物の単元では可能な限り実物を持っていくようにしています。タンポポ、アブラナ、サクラの葉、マツなど、教科書に写真が載っていますが、やはり実物を見せるのが一番だと思います。
しかし、いつも本物を用意できるわけではありません。特に都会では身近に思うような植物がない場合の方が多いと思います。そんなときに役立つのが100均の造花です。

100円均一の造花

私が持っているのはアブラナ、ユリ、ササ、バラ、ササ、アヤメ、プルメリアの7種類。授業によく出てくるものを買いました。アブラナがあったのが嬉しかったですね。100均の造花は、春にアブラナやサクラ、正月にはマツと言った風に季節によって置いてあるものが違います。一年間かけて、授業で使える造花を揃えていく必要があります。

造花のいいところは、作りが荒く間違っている場合でも、
「この造花をもっと本物に近づけるにはどうすればいい?」
とか
「この造花で間違っている部分はどこ?」
などと発問できるところです。
最近、植物や虫の名前を知らない子どもが増えました。「虫を殺せない」どころか「虫を触れない」子どもすらいます。
私の親戚の子どもは、ドングリを見たことがないそうです。理科離れが進むのは当たり前ですね。理科の授業の中で、少しでも植物を身近に感じさせたいものです。
↑アブラナ、少し作りが荒い
↑網状脈(バラ)と平行脈(ユリ)
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)