小学校で行う、ヨウ素デンプン反応の実験です。
ジャガイモとオオカナダモの比較
今回はジャガイモとオオカナダモを比較して見ていきます。
ジャガイモ染色前400倍
オオカナダモ染色前400倍
ジャガイモは粒のようなもの、オオカナダモは細胞壁と葉緑体が観察できます。
薄めたヨウ素液を滴下して2〜3分待ってから観察します。薄めることで染まっていく様子を観察することもできます。
ジャガイモ染色後400倍
粒状のものが青紫色に染まったことからデンプンであることがわかりました。
オオカナダモ染色後100倍
オオカナダモは葉の表面がセロハン状になっているため、ジャガイモに比べるとヨウ素液に染まりにくいです。葉をちぎったときの断面を拡大すると染色されたデンプンを観察することができます。
オオカナダモ染色後400倍
デンプンが観察できました。葉緑体と同じ場所です。ただし、ジャガイモに比べてデンプンの大きさが小さいことがわかります。オオカナダモは光合成によってつくられたグルゴースを直接デンプンに変換して貯蔵します。これを同化デンプンと言います。対してジャガイモは師管を通ってきたショ糖がデンプンに変換して組織に貯蔵されます。これを貯蔵デンプンといいます。どこに栄養を貯めるのか生物によって作戦が違うんですね。簡単にできて面白い実験なので子どもたちにぜひやらせてあげて下さい。