七つの大罪
「七つの大罪」を知っていますか?日本のマンガの題名にもなっています。キリスト教の教えで、人の根本にある欲望や感情を表しており、この欲望や感情に振り回されてしまうと罪を起こしてしまうと考えられています。仏教でいうと、「四苦八苦」みたいなもんですね。(ちょっと違うか^^;)
この七つの大罪は、宗教教育となってしまうと公教育では扱えないですが、宗教を超えて全ての人に考えて欲しい内容だと感じます。
七つの大罪をまとめていきます。
- 傲慢・・・自分はすごい人間だ。他の人より優れている。そんな風に感じている人は多いです。でもそれはコンプレックの裏返し。「他の人より優れていなければ生きている意味がない」と無意識に自分を追い詰めているだけです。人に優しくすることは、自分に優しくする事に繋がるはずです。
- 嫉妬・・・嫉妬は一番醜い感情と言われます。人にないものを妬む。隣の芝は青く見えるのはしょうがないことかもしれません。しかし、嫉妬は何も産みません。羨むあの人にもきっと辛い時期はあったはずです。嫉妬している本人でされ、違う人に嫉妬されているかもしれません。上の傲慢で書いたように、人は自分をよく見せようとします。それ故に他人は実際以上に幸せにみえるのかもしれません。
- 憤怒・・・怒りには2種類あると思います。1つは心の深くから静かにメラメラと燃えるもの。2つ目は火山の噴火のように急に爆発するもの。差別や偏見などに対しては正しい怒りを持つ必要があると思います。子どもたちには、「間違っていることは間違っている」とはっきりと主張できる人になって欲しいです。しかし、感情に任せて怒鳴り散らすような大人にはなってほしくありません。それは、感情に振り回されているだけです。冷静に自分を見つめられる人になって欲しいです。
- 暴食・・・食べることは生きることです。暴食、孤食、偏食、食に対する問題がとりだたされ、食育が各学校で進められています。昔は各家庭で学んでいた内容です。しかし、核家族化が進む今、公教育の中で衣・食・住といった、生活の基礎基本についても学ばせる必要があるかもしれません。
- 色欲・・・色欲で人生が狂ってしまった人はとても多いように思います。テレビを見ていても、芸能人や政治家だけでこの量です。一般の人においてはその何百倍、何千倍の人が色欲で人生を狂わせているはずです。それなのに、色欲の怖さは誰も教えてくれません。日本人は色欲を表ざたにするのを嫌います。危険なものは危険だとしっかりと教えるべきなのかもしれないと感じます。
- 怠惰・・・教師にとっては一番の悩みのタネではないでしょうか?人は楽な方楽な方に流れていきがちです。ほとんどの子どもたちにとって、勉強とよりよい人生は繋がってはいません。勉強する意味なんてあるの?という問いは、誰もが一度は抱くものです。しかし、怠惰は「頑張ったのに結果が出ない」という怖さに負けているだけです。怠惰傾向の子どもたちには、頑張ったのに結果が出なかったことが過去にあったはずです。
マシュマロテストが示すように、今の10より後の100を取れるかどうかは4歳にして決まっています。怠惰についてどう対応するか?教育の難しさの八割はここにあるのではないでしょうか?
- 貪欲・・・「もっと!もっと!もっと!」人の欲望は果てしないです。終わりがない、欲望に振り回されては幸せな人生を送ることはできません。日本にも「足るを知る」という言葉があります。しかし、この欲望が科学を発展させ、現代社会を豊かにしたのもまた事実です。
これらの7つの感情をなくすことはできません。しかし、これらの感情に振り回されて人生を台無しにすることは避けなければなりません。自分が今、どのような状況でどんな感情なのかを客観的に感じることができることが大切だと思いました。