100Vでコイルに電流を流すと何が起こるか?
これはコイルを2つ使った実験です。右のコイルに電流を流すことで右のコイルが磁力をもちます。すると左のコイルは右のコイルから磁力を受けて電磁誘導が起こり、誘導電流が流れて発光ダイオードが点灯するのです。独立したコイルが電源なしに電流が流れるのはおもしろいですね。
こちらはコイルに100Vの電流を流す装置です。黒いケーブルは100Vのコンセントに繋がっています。ケーブルのにはコイルが接続されていて電源に接続すると大量の電流がコイルに流れて強い磁力をもちます。 しかし、100Vという強い電流をコイルに直接流すとショート回路になってしまいます。それを防ぐためにある工夫が必要です。
オレンジ色の矢印の部分を見てください。画鋲があって、回路が途絶えています。ここがポイントです。ここには銅線をほぐして取り出した一本の糸状の銅線を置きます。こうすることで、大量の電流が流れ込んだ瞬間、糸状の銅線が焼け切れて、ブレーカーが落ちたり、コイルが壊れるのを防ぐことができます。いわゆる手作りの「ヒューズ」ですね。では、早速100Vでコイルに電流をながします。
「パチッ」っという音とともに火花が散り、一瞬で糸状の銅線が焼け切れてしまいました。おもしろいのはここからです。一瞬とはいえコイルには大量の電流が流れたはずです。抵抗がほとんど0に近いので、流れる電流は∞に近くなります。(その前に導線が焼け切れますが・・・)そのような電流を流して作ったコイルに発生する磁力は凄まじい。その証拠に・・・
電流を流す前にコイルにドライバーやハサミを入れておくと、磁化されて強い磁力をもつのです。すごいですね。ただ、ハサミの先がN極になるのかS極になるかは実験を行うまでわからないようです。
「おもしろなんでも磁化装置」電磁石の不思議を学ぶのに作って見てはいかがでしょうか?