水晶玉鑑定

ここに三つの透明な球があります。一つはガラス玉、一つはアクリル玉、一つ水晶(クリスタル)です。見た目がほぼ同じ三つの球をどうやって見分けますか?
ということで今回は水晶の見分け方について書きます。

水晶鑑定

水晶、ガラス球、アクリル球の見分け方

持ち上げてみると、アクリルだけは他の2つより軽いのですぐにわかりました。しかし、ガラス玉と水晶は違いが全然わかりません。
もともと成分がSiOと同じ。どう違うんでしょうか?
そこで活躍するのがこちらのマシーンです。
偏光板をつかった水晶識別器
偏光板を二枚重ねて後ろに光源をつけています。
偏光板を回すと黒くなりました。偏光板越しに3つの球を見比べると
ガラス玉ではどこでも黒の十字が
アクリルでは周辺部に虹色の歪みが
水晶では黒い十字の中心に虹色の目(へそ)が見えるのです。
※写真では虹色の目は映りませんでした(謝)
天然の水晶は時間をかけて結晶化しているので結晶構造がとても綺麗で、ガラスはバラバラなのでこのような違いが出るそうです。ちなみに虹色の目は結晶軸なんですって。ということはよく見る六角柱の水晶の中心にあたるということですね。結晶の不思議がわかる実験でした。
詳しい理由はネットで見てください。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)