熟したバナナと青い(若い)バナナでデンプンがどれだけ含まれているか調べる実験です。
熟したバナナと若いバナナ
中学校では2年生の唾液によるデンプンの分解の実験と合わせて行うとより理解が高まると感じます。
まずは、生徒に予想を立てさせます。
「熟れたバナナとまだ熟れていないバナナ、どちらがデンプンが多く含まれていますか?」
理由も一緒に考え、発表させることで思考力や論理力、説明力がつきます。
実験を行う前にしっかりと自分の考えを持たせることが何より大切です。これがないと実験が単なる作業になってしまいます。
十分に考え、議論させたら実験開始。
スライドガラスに熟れたバナナと青いバナナをつまようじで少量取ってヨウ素液をかけます。1つのスライドガラスでできます。少し時間が経つとデンプンがヨウ素液で染まります。
こちらは熟れたバナナ。細胞がみえます。よくみると細胞の中に小さな粒がみえますが透明で分かりにくいです。
こちらは若いバナナ。上で見た細胞の中の粒の中が青紫色に染まっています。デンプンが含まれている証拠です。
熟れたバナナと若いバナナでどちらが甘いか考えたら理由がわかります。若いバナナはエネルギーをデンプンとして果実の中に溜め込んでいる状態。熟れているバナナはデンプンが糖に変化させて、タネを運ぼうとしている状態です。だ液でデンプンが糖に変化するのと同じです。ベネジクト液をつかうと、熟れたバナナの方が赤褐色になります。面白いですね。
バナナを使った観察実験として、皮をむいた時に出る繊維状のものをカバーガラスをかけて潰してみるというものがあります。
なにやら管が見えます。拡大すると・・・
バナナの道管
なんじゃこりやぁ!螺旋構造をしてる!?
この螺旋構造の管はバナナの道管らしいです。まるでDNAみたいですね。(見たことないですが(笑))
ということでバナナのデンプンの観察でした。