イギリスの大学が老化した人間の細胞を若返らせることに成功したと発表したそうです。この技術が確立されれば、人間は将来、老化の影響を受けずに年を重ねられるようです。
出典:イラストAC
細胞が年を取るメカニズム。それは細胞分裂にあります。細胞が分裂することで人は成長していきます。しかし、細胞が分裂できる回数には限界があります。テロメアと呼ばれる染色体の一部がどんどん短くなっていくのです。そしてテロメアがなくなったときが、その細胞の寿命となります。細胞に寿命がある以上、人にも寿命が訪れるのは当然です。しかし、イギリスのエクスター大学とブライトン大学が、このテロメアを長くする方法を発見したという研究結果を発表したのです。テロメアを長くすることができるということは細胞の寿命を伸ばすことに成功したということになります。
エクスター大学の研究では、年をとった細胞でスプライシング因子と呼ばれる遺伝子が少しずつ働かなくなる点に注目しました。このスプライシング因子が赤ブドウや赤ワイン、ダークチョコレートに含まれるレスベラトロール類似体によってスプライシング因子の働きが活性化することを発見したのです。
すごい技術ですね。科学者の努力の結晶だと思います。でも色々考えさせられることもあります。不老不死はいつの時代も人類の夢の一つです。しかし、永遠の命は本当に幸せなのでしょうか?手塚治虫さんの代表作「火の鳥」は永遠の命をテーマに描かれています。不老不死が技術的に可能になる前に永遠の命が人類にどのような影響を与えるのかを考える必要があると感じます。道徳の授業などで、不老不死について考えさせる授業があってもいいと思いました。
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