授業小ネタです。Yeonさんが「トリトン」と呼ばれる水中マスクを発表しました。この「トリトン」は水の中に潜っていても呼吸ができるというもの。小型のマスクは魚のエラのような機能を果たし、水中から酸素を取り込むことができます。
未来の酸素ボンベ「トリトン」
装置には、無数の穴の空いた2本のアームが付いており、電動で吸水します。取り込まれた水から酸素を取り除き、水だけを排出するとのこと。酸素は、小型タンクに圧縮されて保管されます。まだコンセプト段階とはいえ、発想が素晴らしいですね。まるで007の世界です。
しかし、まだまだ製品化への課題は多そうです。人間の一呼吸あたりの酸素を水中から分離しようとすると最低でも6リットルほどの水を処理する必要があります。一般的な呼吸数は15回/分なので、この機械には毎分90リットルの水を送り続けなければなりません。平常時の呼吸量でこれなので、泳ぐとなるともっと酸素が必要になります。水中でこれだけの水を供給するのは現実には難しいというのが現状です。
テレビやスマホ、車、など100年前には想像もしなかったものが、今や現実世界にあふれています。科学の進歩は予想できません。このようなコンセプトモデルが未来の社会を作っていくのだと思いました。生徒にもこのような未来の道具のコンセプトモデルを作らせても面白いなぁと感じました。