未来の酸素ボンベがすごい!

授業小ネタです。Yeonさんが「トリトン」と呼ばれる水中マスクを発表しました。この「トリトン」は水の中に潜っていても呼吸ができるというもの。小型のマスクは魚のエラのような機能を果たし、水中から酸素を取り込むことができます。

未来の酸素ボンベ「トリトン」

装置には、無数の穴の空いた2本のアームが付いており、電動で吸水します。取り込まれた水から酸素を取り除き、水だけを排出するとのこと。酸素は、小型タンクに圧縮されて保管されます。まだコンセプト段階とはいえ、発想が素晴らしいですね。まるで007の世界です。
しかし、まだまだ製品化への課題は多そうです。人間の一呼吸あたりの酸素を水中から分離しようとすると最低でも6リットルほどの水を処理する必要があります。一般的な呼吸数は15回/分なので、この機械には毎分90リットルの水を送り続けなければなりません。平常時の呼吸量でこれなので、泳ぐとなるともっと酸素が必要になります。水中でこれだけの水を供給するのは現実には難しいというのが現状です。
 テレビやスマホ、車、など100年前には想像もしなかったものが、今や現実世界にあふれています。科学の進歩は予想できません。このようなコンセプトモデルが未来の社会を作っていくのだと思いました。生徒にもこのような未来の道具のコンセプトモデルを作らせても面白いなぁと感じました。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)