授業で見せたい動画50「体温で光るライトを15歳の女の子が発明」

世界各国の天才少年少女が集うGoogleサイエンスフェア。今回は現在選考中であるサイエンスフェアの最終15人の中の1人である、アン・マコシンスキーさんを紹介します。彼女の発明とは、人の体温だけで使用出来るLEDライトです。

無駄になっている余分なエネルギーを利用

マコシンスキーさんは、6年生の頃からサイエンスフェアに参加していました。以前から代替エネルギーをプロジェクトの題材にしてきたそうです。数年前、熱移動により電気を作り出すペルティエ・タイルという素材にであい、人間の体温で発電出来ないかと考えてきたのだという。計算の末、マコシンスキーさんは人の手の温度だけでLEDを光らすだけのエネルギーを作り出せると確信。オークションサイトeBayでペルティエ・タイル(中学校で使うペルチェ素子ですね。)を購入し、数々の挫折を繰り返しながらも、この実験に没頭。十分なボルテージを作り出すべく変圧器を自作し、サーキットを変えて、ようやっと電池いらずのLED懐中電灯を作り上げたのです。

この懐中電灯は体温と外気温の差が大きい方が明るくなります。外気温が10℃の時でも、20分は安定して光を維持する事ができるそうです。

「学校にもいかなくちゃならなかったし、宿題もあった。友達と遊ぶ時間や、やらなきゃならない事もたくさんあって、開発に時間がかかっちゃった」

と、漏らすマコシンスキーさん。

発明やひらめきに年齢は関係ないんですね。自分の学校からも彼女のようなサイエンティストがでるように授業を頑張ろうと思いました。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)