今回は、有名な「ノミの実験」(ノミのジャンプ)という話をご紹介します。
ノミの実験について
ノミは通常2mの高さまでジャンプするそうです。そのノミに高さ50cmほどの箱を被せるとどうなるか知っていますか?ノミは最初、天井を破ろうと努力をして何度も飛び跳ねます。しかし、何度挑戦しても50cmしか飛べないと、自分の限界に気づきノミは50cmしか飛ばなくなるそうです。そして、恐ろしいことに、そのノミは箱をどけても高く飛べる状態にしても、それ以降は50cmしか飛べなくなるそうです。
つまり自分の中に「心理的限界」を作ってしまったんですね。このノミは自分のジャンプの限界を50cmと決めてしまったんです。でも、この飛べなくなってしまったノミを再び飛べるようにする方法が一つだけあります。それは「自分以上に飛んでいる仲間」の姿を見せてあげることです。つまり違うノミを隣に置き、その違うノミが簡単に1m以上ジャンプするのを見せるのです。すると、今まで50cmしか飛べなかったノミが再び1m以上のジャンプができるようになるということです。
これがノミの実験(ノミのジャンプ)のお話です。エセ科学の、匂いもしますね(笑)私自身が調べた訳ではないので、真偽の程はわかりません。
ただ、人間にも当てはまる部分はあるように感じます。自分で限界をつくってしまうことは本当にもったいないことです。常に自分の目標となる人やライバルをつくることで自分が思っている限界は意外と簡単に超えられるのかもしれませんね。私も自分の限界を決めることなく精進していきたいと感じました。
ネズミと電気ショック
この実験と似ている実験でネズミと電気ショックという実験があります。こちらは実際に行われた実験のようです。少し、かわいそうな実験です。ネズミをゲージにいれておきます。床には一定の間隔で電気ショックがおこします。ゲージにはスイッチがあり、スイッチを押すと電気ショックが止まるようになっています。はじめて電気ショックを受けたネズミはパニックになりながらゲージ内を走り回ります。そうしているうちにスイッチを押すことになり、結果として電気ショックを免れることができます。しばらくすると、ネズミは電気ショックを防ぐ方法を覚えて、電気ショックを受けるとすぐにスイッチを押すようになります。
ここからが、ミソです。この状態から、一定時間、ネズミがスイッチを押しても電気ショックが解除されないようにするのです。ネズミはスイッチを押しても電気ショックが解除されないことに戸惑い、再びパニックになります。そして暴れまわりますが、やはり電気ショックは解除されません。しばらくすると、ネズミは諦めたようにその場でうずくまります。電気ショックを止める術を諦め、暴れて体力を消耗するよりもジッと耐えるようになるのです。その後、再度スイッチで電気ショックが解除されるようにしても、ネズミはスイッチに触れることなく、ただ電気ショックを耐えるようになるのです。これは「学び」に対する実験です。ネズミは「何をしても無駄である」ということを学習したんです。・・・怖っ。目の前に電気ショックを止めるスイッチがあるにも関わらず、前に挑戦した時無駄だったという経験から、行動を起こさなくなってしまう・・・負の連鎖ですね。人間も同じだと思います。勉強に一度失敗した子どもは、「勉強は難しい」「僕なんかが勉強やっても無駄だ」と間違った学習がおこなわれます。本当に悲しいことだと思います。このような話から何を感じるでしょうか?とにもかくにも1人でも勉強嫌いが減ってくれることを祈ります。
※この実験の話がマルチ商法などで悪用されているという情報をいただきました。実験と書いてしまいましたが、実験についての詳細な情報はわかりませんでした。実験ということで、信憑性を増したエセ科学である可能性もあります。あくまで人間にやる気を出させたいという思いから生まれた、「例え話」という認識していただければと思います。