1年生、身の回りの現象「音」の単元で使える動画です。波打ち際の海岸で何やら不思議な音が鳴り響いています。この音色の正体は波の演奏。
波の演奏
海へと続く階段状の防波堤に小さな溝が空いていて、その中へ風が送られることで音色を奏でます。溝の中には35本のポリエチレンパイプが埋め込まれていて、この穴に入る海水の水圧でパイプ内の空気が押し出されることを利用した海を演奏者とするパイプオルガンのようなものです。この建造物は、建築家のニコラ・バシッチ氏が制作したもので、ユーゴスラビアからの分離独立、民族対立をめぐる紛争を経験した彼の平和への想いから無償で設計されました。「海のオルガン(Sea Organ)」の愛称で親しまれているこの建造物は、今も世界に平和の音色を響かせています。この動画を授業で使うときに、音が空気の振動であること、など科学的な説明をするのが野暮に感じてしまいそうですね。