GIGAスクール構想の元、一人一台体制が整ってきました。授業の在り方も大きく変わっている真っ最中。先生方はタブレットパソコンをどのように活用されているでしょうか。タブレットパソコンの活用場面は多々あると思いますが、理科教育でぜひ取り入れていただきたいのが映像教材の活用です。映像教材は理科という教科にとても適していると思います。
言葉では中々伝えられないことをダイレクトに子どもたちに伝えることができます。しかし、映像教材を授業で活用するためには動画ファイルを自分の授業スタイルに合わせて変換する必要があります。今回は動画ファイルを自由自在に変換できるソフト「Leawo Prof.Media」をご紹介します。
「理科室に古いDVDがあるんだけど、いちいちDVDデッキを持って行くのは大変だし・・・」などの悩みを持たれている先生は必見です。
LEWOのProf.Media11は、
など、動画の形式を自由に編集することができるソフトです。Windows(ウィンドウズ)とMac(マック)の両方に対応しています。写真スライドショーの作成ソフトがついているのは学校の先生には嬉しいですね。
ホーム画面はこんな感じ。スマホのアプリのようでとても分かりやすいです。初めて使う時も悩まないのがいい感じです。
DVDを動画ファイルに変換してみました。方法は「DVD変換」のアイコン、もしくは上部のタブから変換からDVD変換をクリックするだけ。ここでは出力形式などの設定を行うことができます。スマホやパソコンで使いやすいMP4ファイルがおススメです。後は、から変換元となるDVDドライブを選択するだけです。すると・・・
このような画面になります。動画ファイルは容量が非常に多いため、結構時間がかかります。コーヒーを飲んだりしながら気長に待ってください。
読み込みが完了してOKボタンをクリックすると上記のような画面になります。問題がなければ変換ボタンを押してください。成功すればDVDの動画がMP4ファイルとして指定したフォルダ(初期設定はドキュメントのLeawoというフォルダ)に保存されます。
LEWOのProf.Media11は、DVDのコピーをすることもできます。DVDを動画ファイル(MP4)に変換するときと同じようにアイコン、もしくは上部タブから「DVDのコピー」を選択します。DVDドライブを選択するとコピーが始まります。DVDのファイルは「IFO」「VOB」「BUP」「ISO」などパソコンで直接開くことが難しい特殊なファイルをあつかいます。このようなファイル形式もProf.Media11を使うとかんたんに開いたり、変換することができます。
「Leawo Prof.Media」を使えば、インターネット上の動画ファイルをダウンロードすることもできます。
上部タブのダウンロードをクリックするとLeawo Prof.Media上でブラウザが開かれます。動画ファイルがあると自動的にダウンロード可能なファイルがウィンドウの右側に並びます。動画のサイズも選択できるので、一番自分に適した動画のサイズを選択してください。生徒に見せたり、スマホで見るだけなら700程度で十分だと思います。軽いファイルの方が扱いやすいです。保存先は先ほどと同じドキュメントフォルダ内のLeawoというフォルダです。
動画ファイルにしておくと、スマホやパソコンで簡単に管理することができます。コピーも簡単です。うまく授業に活用してください。
LEWO Prof.Media11のダウンロードはこちらから
理科室に入るとVHSが山のようにあって困っているなんて先生も多いのではないでしょうか。そんな学校にも少しずつ現代化しており、最近は学校でもBDディスクをあつかうことが増えてきたように思います。しかし、肝心のBDを再生するソフトがない・・・そんな先生に利用してほしいのがブルーレイを再生できるフリーソフトです。
「Blu-ray Player」は、LEAWOが無料で配布しているブルーレイの再生ソフトです。DVD再生ソフトは無料なものが多いですが、BDとなると多くが有料なので、このような無料ソフトはとてもありがたいです。お使いのパソコンにDVDドライブしかなくても市販のBDドライブを購入するだけで、パソコンでBDを再生することができます。
ICT機器を活用した授業については世界で様々な検証が行われています。「文章については紙ベースの方が教育効果が高い」という研究結果もでているようです。ではICT教育は間違いだったのか?私はそんな風には思いません。デジタル機器は、言葉では伝えられないことを伝えることができます。紙の良さも認めつつアナログとデジタルのいいとこどりを模索することが教育効果を高めるはずです。今後は少しずつ教科書会社各社から無料でデジタル教科書が広まっていくと思いますが、現段階ではまだまだ高価なデジタル教科書は英語などの一部の教科のみ導入というのが現状だと思います。現場の教師がICT機器を上手に活用し、教育効果を出すことが、子どもたちの学力形成と教師のはたらき方改革に繋がると思います。
※今回はDVDのコピーやインターネット上の動画ファイルのダウンロードの方法について説明しましたが、複製元のファイルの著作者より完全に許可を取れたものとして記事を書いています。コピーが禁止されているディスクやファイルもあります。また、ライブラリー化なども著作権等の侵害にもつながりますので、ソフトの取り扱いは使用者で責任をもって行ってください。
※教育機関における複製等(第35条)条
教育を担任する者やその授業を受ける者(学習者)は,授業の過程で使用するために著作物を複製することができる。また,「主会場」での授業が「副会場」に同時中継されている場合に,主会場で用いられている教材を,副会場で授業を受ける者に対し公衆送信することができる。複製が認められる範囲であれば,翻訳,編曲,変形,翻案もできる。
ただし,ドリル,ワークブックの複製や,授業の目的を超えた放送番組のライブラリー化など,著作権者に不当に経済的不利益を与えるおそれがある場合にはこの例外規定は適用されない。