月の裏側が見えないのは・・・

自転と公転について学習するときに使えそうな授業ネタの紹介です。

月は自転しているか?

ふたばが授業で使うなら、自転と公転について学習した後のテストですかね。まず、生徒に2つの写真を見せます。

「月は地球の周りを公転するものの自転をしないため、地球からは見えない」

「地球の周りを公転しながら自転もしているので表しか見えない」

そして発問

「どちらの情報が正しいですか?」

どちらが正しいかを確認した後に追発問

「もし、月が自転していないならば、地球からはどのように観察されますか?」

テレビ画面で興味関心をひく

テレビの画面を使うことで生徒の興味関心を引くことができます。2つとも、結論は「地球からは月の表側しか見えない」ですが、理由は「自転していないため」と「自転しているため」と逆になっています。

より論理的に理由を説明するなら。「月は公転周期と自転周期が等しいため、地球から裏側を見ることはできない」となるはずです。ふたばが生徒に伝えるときはスポーツの「カバディ」に例えました(笑)

お気づきの方もいるかもしれませんが、今回の情報は以前書いた「テレビも間違えるという」記事を追記したものです。

最近見たテレビ番組が月の自転について解説していたため、思わず写真を取りました。比較するといい感じですね。ちなみに「世界の何だこれ!?ミステリー」さんもすぐに訂正とお詫びをされていました。どこかの理科の先生が番組あてに電話したのかもしれませんね。授業で使えそうな情報はどこから現れるか分かりません。アンテナを高くして毎日を過ごしましょう。

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)