紅花で染色をしました。あまり考えたことはなかったですが、染色は化学反応なんですね。今回は染色を化学的な見地から考えていきたいと思います。
紅花の色素で染色
紅花は普段黄色いのですが、先端が赤くなるときに取ることで赤い染料がとれます。昔は紅花一斤、金一斤と言われくらい高価で、貴族くらいしか使えなかったそうです。
乾燥した紅花70gを1リットルの水に一昼夜浸しておきます。
洗濯ネットに入れた紅花を水で5分程度もみ洗いします。すると、黄色の色素(さフラワーイエロー)が出てきます。今回は紅色に染めたいので、この黄色の色素は捨ててしまいます。この作業を3回繰り返します。
次に紅色の色素(カルタミン、カーサミン、カルサミン)を抽出します。アルカリ溶液で抽出します。炭酸ナトリウム10g を水1ℓに溶かした溶液内で5分程度揉んで赤い液を抽出します。これを3回繰り返します。
3リットルの紅色の染色液がとれました。
アルカリ溶液で色素を取り出しましたが、染色するためには酸性にする必要があります。
ということでここに酢酸100ml入れます。すると
すごい量の泡が発生しました。
よく混ぜて泡を飛ばします。消泡剤をつかう場合もあります。ゼリー状の固形物は色素のカルタミンです。
カルタミン
phが3位になるように調整してから染色開始。
どんなふうに染まるのか楽しみです。
きれいな紅色になりました。酸・アルカリの性質をうまく使って染色していることがわかりました。
おしゃれなカバンとタオルができました。気持ちはルンルンです。
乾燥した紅花の状態で売られています。ぜひやってみてください。
↑紅花色見本