教師が使える便利アプリ2「PCM録音」

文化祭の季節がやってきました。私の学校では合唱コンクールが行われます。担任として毎年思うことですが、子ども達を本気で合唱に取り組ませるために必要なのはある種の雰囲気だと感じます。担任の仕事は、

「クラスで合唱に一生懸命に取り組もう」
という雰囲気をつくることにあると思うのです。雰囲気作りは難しいですが、逆に、一度この雰囲気さえつくってしまえば子どもたちは自発的に合唱に向けて一生懸命に取り組むはずです。その雰囲気作りに一役買うアプリがこちら↓
料金はliteは無料。proが100円です。私は無料のliteを使用しています。このアプリを使うと高音質な非圧縮形式で録音ができます。私は使ったことないですが、iTunesと同期すれば音源をPCに取り込むこともできるそうです。
活用の場面としては、合唱練習の最後の合わせなどです。
現状を知るために録音することを生徒に伝えて録音します。

合唱を録音すると合唱指導はよくなる?

最初は
「録音いややぁ〜」
とか
「俺歌わへんで」
とか言うのですが、いざ録音を始めるとほとんどの生徒が一生懸命に歌うから面白い。しかも、録音した後には絶対に
「さっきの歌聞かせて〜」
と生徒の方から求めてきます。歌を聴かせると
「女子の声が小さい」
「男子地声やん」
「◯◯くん音程ズレてる〜」
など自分たちの歌を分析しはじめます。ここまでくればしめたもの。後は、練習→録音→分析を繰り返すだけで自分たちで改善点を見つけるようになり、合唱が見違えるように仕上がっていきます。子どもたちも自分たちの合唱が少しずつ上手くなっていくのがわかって嬉しいようです。私はいつも合唱コンクール前日に合唱を録音し、一番初めに録音したものと聴き比べをします。初めに録音したものを聴くと、クラス中から
「メチャクチャ下手くそやぁ」
「この歌は恥ずかしい」
「私たちめっちゃ上達したなぁ」
と自分たちの成長を感じさせることができます。合唱コンクールを終えた子どもたちは結果に関わらず本当にいい表情をしています。合唱でクラスを一つにするためにPCM録音をぜひ活用してみてください。
↑わかりやすい操作
↑再生、削除も簡単です。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)