20ドル札を生徒の前でグシャグシャにした先生が伝えたかったこと

今回は「人の価値とは何か?」について考えさせられる話を紹介します。このお話は海外で古くから伝えられているものです。

人の価値とは?

ある先生が言いました。

「この20 ドル札がほしい人はいますか?」

生徒たちは一斉に手を上げます。

先生は小さく紙幣を折りたたんでから言います。

「これでも、ほしいですか?」

生徒たちは手を上げ続けます。

すると今度はお札をグシャグシャにしてしまいました。

「これでもう、ほしい人はいないでしょう?」

生徒はなおも手を上げつづけます。

ついに先生は紙幣を踏み潰し、教室のはじっこへと蹴り飛ばしてしまいました。

「これでも?」

生徒の反応は変わりません。

そこで先生が一言。

「あなた達は今日大切なことを学びました。」

「私がこのお金に何をしようと、みんなは変わらず欲しいと思いました。それは、このお札に20ドルの価値があるということを、あなた達が知っているからです。何が起きても、どんな見た目になろうとも。その事実は変わりません。

どんなにつらい目にあっても、どんなにひどい扱いをされても、関係ないのです。あなたの価値は変わりません。利用されたり、邪魔者扱いされたりしても、何があったとしてもです。」

「何があっても、あなたを愛している人にとって、あなたは価値ある存在であり続けるのです」

・・・深い話ですね。自己肯定感の低下が問題視されています。特に日本の子どもたちは自分に価値はないと考えている割合が多いそうです。悲しいことですね。道徳などでこのお話しをつかっていただければと思いました。

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)