日本を代表する映像作家たちの手でつくられたあるアニメーションが大きな話題を呼んでいます。それが、今回ご紹介する「戦争のつくり方」です。
戦争のつくり方
『戦争のつくりかた』は、2004年に発表された「りぼん・ぷろじぇくと」による絵本です。東日本大震災をきっかけに発足したグループ・NOddINの働きかけで映像化されました。「日本(NIPPON)をひっくり返して見ること」を名前の由来とする彼らは、政府の原発や安全保障の政策に疑問を抱いた国内の映像作家やプロデューサー、アーティストで構成されています。
戦争を知らない世代がほとんどになってきました。憲法が変わり、日本が戦争をする国になってしまうことの怖さをこの動画は教えてくれます。
「いい国民」「いい国民でない人」「国際貢献とは」「国のために命を捨てる」「戦争で人を殺すとは」動画の中にはたくさんの問題提起がなされます。特に印象に残ったのは、次の一文です。
『大人は「忙しい」とか言ってこういうことに気づこうとしません』
本当にその通りだと思います。日本という国にとって最も大切な憲法9条が変わろうとしているのに、大人の意識はどこか違うところにあるように感じます。今一度真剣に私たちの国について考えるべきではないでしょうか。
最後に動画の一文を載せて終わりたいと思います。
「人の命が一番大切だと今まで教わってきたのは間違いになりました。一番大切なのは国になったのです。」