授業で見せたい動画39「ゾウの歯磨き粉」

ゾウの歯磨き粉という化学実験をご存知でしょうか?見た目にインパクトがある海外で特に人気の化学実験です。

ゾウの歯磨き粉


実験方法

①濃い過酸化水素水(30%程度)に食器用洗剤など泡立ちやすい液体を混ぜる。過酸化水素水:食器用洗剤=2:1

②①に食紅などで着色した色水を入れます。これは実験には直接関係ありませんが見た目のインパクトが増えます。

③ヨウ化カリウムを計り取る。

以上で実験の準備は終わりです。

実験は②と③を混ぜるだけ。爆発的に反応が起こりまるでゾウの歯磨き粉のような泡泡が発生します。見た目にインパクトがあり、非常に面白い実験です。

実験の原理

仕組みをはとても簡単です。消毒液(オキシドール、過酸化水素水)を傷口につけるとシュワシュワするお馴染みの現象と全く同じです。↓
2H2O2 → 2H2O + O2
ただし、この実験では反応が素早く起こるようにヨウ化カリウムを触媒として使用しています。授業では触媒のはたらきを説明する実験として使えそうですね。
発生した酸素が食器用洗剤によって気泡となり泡泡が発生するのです。仕組みが単純で面白い実験なのでぜひやってみていただきたいです。
ただし、泡泡の量が把握できていないと、床一面泡まみれになって
掃除と片付けが超大変!
ということになってしまうのでそれだけはご注意下さい。

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)