今回ご紹介するのはNHKで放送されている番組「バリバラ」です。
バリアフリー•バラエティーバリバラ
バリバラとは•••
恋愛、仕事から、スポーツ、アートにいたるまで、日常生活のあらゆるジャンルについて、障害者が「本当に必要な情報」を楽しくお届けする番組。
モットーは「No Limits(限界無し)」。これまでタブー視されていた障害者の性やお笑いのジャンルにも果敢に切り込みます。
本音をとことんぶつけあい、一緒に笑って、一緒に考えて、本気でバリアフリーな社会を目指します!!
NHKホームページより抜粋
この番組のすごいところは、障害を全く隠すことなくバラエティーにしてしまっているところです。健常者の私たちが
「ここまでやっていいの?」
と不安になるような内容ばかりです。
例えば自分の障害お笑いネタにしてしまうお笑い芸人「あそどっぐ」。彼は自らが重度の障害で寝たきりなのですが、「寝たきりのコント職人」として自分の障害をネタにしたコントをYouTubeなどで発信しています。
寝たきりのコント職人あそどっぐ
↓あそどっぐの様々なコント
もしも寝たきり障害者が銀行強盗だったら
私立寝たきり学園
Go to heaven
高次脳障害をもつTASKEさんも障害をネタに笑いを誘います。よく考えてみれば、芸人さんが自分が太っていることをネタにしたりするのと同じですよね。それを「ここまでやっていいの?」と思うこと自体が差別なんだと感じました。
前回
「分け隔てなく見るということ」という記事で書きました。赤ちゃんや幼い子どもは障害者だからといって特別な目で見たりしません。特別な目で見ること自体が差別に繋がるのかもしれません。
また、
「障害≠感動」という記事では、障害者を感動の対象ではないということをステラ•ヤングさんのスピーチをもとに紹介しました。
障害をもつ人が書いたある本に「私たち障害者かわいそうと思わないでもらいたい」と書かれてありました。私たちが障害者と接するときに感じるかわいそうは優しさではなく、あわれみではないでしょうか?
学校教育の中で障害についてもっと教える必要があると改めて感じました。
「障害は不便ですが、不幸ではありません。」
乙武洋匡