前回、中国のネット依存症更生施設について書きました。ネット依存症は世界的な問題ですが、ネットは上手に活用することで素晴らしい世の中を作ることもできます。その一つの活用法が今回ご紹介する「Be My Eyes」です。

ネットの正しい使い方「Be My Eyes」

↓動画は画像をクリック
「Be My Eyes」は、視覚障害者の代わりに「目」になってあげられるアプリです。スマホを通して、ビデオチャット越しにリクエストをすることで視覚障害者の知りたい情報を伝えることができます。
  • 牛乳の賞味期限
  • 缶詰の内容
  • 目の前の景色
  • 時刻表

健常者にとっては当たり前のように入ってくる情報も視覚障害者にとってはそうはいきません。
「牛乳の賞味期限はいつ?」
「どちらがトマトの缶詰なんだろう?」
視覚障害者のこんな疑問をサッと解決してくれるのがBe My Eyesです。
 

視覚障害者の悩みを解決するのは私たち

リクエストを受信した「目が見える」私たちは、ビデオ越しに見た牛乳の期限を、声で直接教えることができます。牛乳以外にも、彼らの目になり、様々なことを教えてあげることが出来ます。
このアプリは「Non-Profit(完全非営利)」として作られ、誰でも気軽に視覚障害者の助けにボランティアとして応じることができるのです。インターネットを通じて盲目者の生活を変える可能性を秘めたアプリケーションですね。
Be My Eyesは、自身も25歳から視力が弱まっている現在50歳の家具職人、ハンス・ヨルゲン・ワイバーグ氏のアイデアを基に、デンマークの視覚障害者協会が支援し、新興企業Robocatが協力して開発したものです。現在は完全に無償で運営していますが、資金が2015年9月に尽きる見込みで、その後はサブスクリプションモデルあるいは寄付による継続を検討しているそうです。
 
「Be My Eyes」のようにネットによる助け合いが世界に広がれば素敵だと思いました。生徒に伝えたいアプリですね。
 
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)