前回、中国のネット依存症更生施設について書きました。ネット依存症は世界的な問題ですが、ネットは上手に活用することで素晴らしい世の中を作ることもできます。その一つの活用法が今回ご紹介する「Be My Eyes」です。
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「Be My Eyes」は、視覚障害者の代わりに「目」になってあげられるアプリです。スマホを通して、ビデオチャット越しにリクエストをすることで視覚障害者の知りたい情報を伝えることができます。
健常者にとっては当たり前のように入ってくる情報も視覚障害者にとってはそうはいきません。
「牛乳の賞味期限はいつ?」
「どちらがトマトの缶詰なんだろう?」
視覚障害者のこんな疑問をサッと解決してくれるのがBe My Eyesです。
視覚障害者の悩みを解決するのは私たち
リクエストを受信した「目が見える」私たちは、ビデオ越しに見た牛乳の期限を、声で直接教えることができます。牛乳以外にも、彼らの目になり、様々なことを教えてあげることが出来ます。
このアプリは「Non-Profit(完全非営利)」として作られ、誰でも気軽に視覚障害者の助けにボランティアとして応じることができるのです。インターネットを通じて盲目者の生活を変える可能性を秘めたアプリケーションですね。
Be My Eyesは、自身も25歳から視力が弱まっている現在50歳の家具職人、ハンス・ヨルゲン・ワイバーグ氏のアイデアを基に、デンマークの視覚障害者協会が支援し、新興企業Robocatが協力して開発したものです。現在は完全に無償で運営していますが、資金が2015年9月に尽きる見込みで、その後はサブスクリプションモデルあるいは寄付による継続を検討しているそうです。
「Be My Eyes」のようにネットによる助け合いが世界に広がれば素敵だと思いました。生徒に伝えたいアプリですね。