TEDのステラヤングさんのスピーチです。障害者に対する私達の意識について問題提起をするこのスピーチはぜひ先生方に見てもらいたいです。
障がいは感動の対象ではない
コメディアンでジャーナリストのステラ・ヤングさんは、車椅子で生活をしています。
ステラさんが伝えたいことは、
「障がいは、感動の対象ではない」
ということです。彼女が15歳のとき、地元のコミュニティから功績賞にノミネートしたいという申し入れがありました。彼女の両親は
「非常ありがたいのですが、一つ大きな間違いがあります。彼女には何の功績もありません。」
と答えました。
障害ポルノとは
彼女がメルボルンの高校で法学の授業を行っていたとき、ある生徒が彼女に
「感動できるスピーチはいつ?」
と聞きました。その生徒には、
「障がい者は感動のスピーチをするものだ」
という勝手なイメージがあったのです。
彼女はまた、障がい者の写真とともに
「諦めるな」
のような標語をつけることがよくあるが、これもおかしいと言っています。
彼女は、このような事例を
「障がいポルノ」
と批判しています。障害者を感動の対象として扱うことです。人としてではなく、
「健常者に勇気を与えるため」
の道具として扱うことです。
彼女が望む世界は、
「障がいが特別視されるのではなく、普通だと思われる世界」
「15歳の少女がテレビを見ているだけで功績賞にノミネートされない世界」
「障がい者に低い期待を持たない世界」
「障がいをもっているだけで賞賛されない世界」
「障がいをもつ人が真の成果で評価される世界」
「高校の教師が車椅子に載って法学を教えていても微塵も動じない世界」
です。私自身、考えさせられました。
24時間テレビでも障害者を感動の対象として視聴率を稼いでいますね。このスピーチは日本語字幕付きもあるのでぜひ見てみてください。
日本語字幕付きのホームページ↓