子どもに見せたい動画30「差別とは何か~教室は目の色で分けられた」

差別について、とても考えさせられる動画を見つけました。dailymotionの「青い目 茶色い目 〜教室は目の色で分けられた〜」という動画です。


青い目 茶色い目 ~教室は目の色で分けられた~ 投稿者 hskenncutter
この動画は、クラスの生徒を青い目と茶色い目に分けて、差別の理不尽さを子どもたちに実感させる実験の映像です。

教室で差別について伝える

実験の手順は、まず子ども黒人やネイティブアメリカンへの差別の実態を子どもに聞きます。その後それが正しいかを身をもって体感させるために子どもを目の色で区別し、一方を優遇し、他方を冷遇するというものです。子どもの行動や言動がみるみる差別的なものに変わっていくのが怖いです。差別する側、差別される側の両方の体験をした子どもたちは「差別は間違っている」ということを身をもって学びます。

ェーン・エリオット先生がこの授業を初めて試みたのは1968年4月のことでした。マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺がこの授業を始めるきっかけになったそうです。彼女のインタビューが最後にありますが、「差別とは何かを子どもに伝えるためにはこの方法しかないと思った」というコメントが印象的です。動画の途中に映り込む大人は当時の生徒らしいです。差別の問題ははまだまだ根強いです。人種、宗教、思想、病気、障害など様々な面で差別が問題となっています。
一刻も早く差別のない誰にとっても幸せな社会をつくるためにはまず教育です。この動画は生徒はもちろん、教師にこそ見てもらいたい動画です。デリケートな問題だけに道徳の授業では真剣な空気で進めてもらいたいです。

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)