前回の記事で日本は残飯が多すぎるという話をしました。生徒の給食の姿を見ていても、食べ物に対する感謝の気持ちは少ないように感じます。「いただきます」をせずに食べ始める生徒もいます。学校で食育が叫ばれるようになりましたが、本来食育は家庭教育で育まれるべきものだと思います。何でもかんでも学校で•••という流れになるのは悲しいことですね。しかし、学校でいくら
「食べ物の感謝しよう」
「食べ物を残さないようにしよう」
と指導しても、家で母親がバンバン食べ物を捨てていては何の意味もありません。
そんな子どもたちに見せたい映画があります。「豚がいた教室」です。

「豚がいた教室」

1990年7月から1992年3月の間、大阪・豊能町立東能勢小学校の新任教師だった黒田恭史氏が担任クラスでブタを飼い、飼育を通して命を考える900日の実践教育を映画化したものです。

同様に見せたい映画が「食」のドキュメンタリー「Our Daily Bread」(いのちの食べ方)です。

命の食べ方

幼稚園に魚の絵を描かせると・・・

生きていくということは、命をいただくということです。
残酷だという意見もありますが、これが現実です。ある幼稚園で
「魚の絵を描いてごらん」
と先生に言われて、海に魚の切り身の絵を描いた児童がいたそうです。
スーパーで、お母さんから
「お魚さんだよ」
と教えられたんだと思います。年に一回や二回水族館に行っても、同じものだと感じられないのも無理はありません。家庭で魚をさばくこともほとんどなくなっていますね。
この動画は牛が精肉される過程を写したものです。たしかに子どもには少し刺激後強すぎるかもしれません。しかし、毎日食べているお肉や魚がどのような過程を経てこの形になったのか、正しく教えることが食育だと思います。食べることは命と向き合うことです。しっかりと「食べること」「命の食べ方」について指導してもらいたいです。
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窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)