火成岩を偏光顕微鏡で観察

今回は火成岩の分類について書きます。

火成岩の分類

こちらは火成岩を薄くスライスして研磨したものを種類ごとに並べラミネートに貼り付けたものです。授業でめちゃくちゃ使いやすいです。

側面だけ研磨した岩石と並べて比較しました。こうすることで、研磨した面とそうでない面を比較することができます。

「新幹線はカリアゲ」で学ぶ火成岩

等粒状組織をもつ深成岩
斑れい岩、閃緑岩、花崗岩
石基と斑晶をもつ火山岩
玄武岩、安山岩、流紋岩
100均で売っているケースに切り分けて入れられています。
このような標本が班に1つあれば観察もしやすいです。
今回は岩石を偏光板を利用した偏光顕微鏡を使って岩石を観察していきたいと思います。
使ったのはナリカの偏光拡大鏡(ポラスター)
小さくて持ち運びに便利です。
石英はん岩です。薄くスライスしてあるので透明です。よく考えると岩石を薄くスライスするってすごい技術ですよね。
横から岩石プレパラートを入れます。
偏光板が一枚の状態では全体的に白く見えます。ここに偏光板を一枚の追加して挟み込むと・・・
結晶ごとに固有の色が着くんです。
さらに鉱物を回すと・・・
結晶によって色が変わります。
偏光板だけを回すこともできます。
こうやって観察すると結晶構造がとても見やすいです。中学校ではここまでの観察はしないと思いますが、写真だけでも見せてあげると高校への期待が膨らむのではないかと思いました。
石基と斑晶からなる斑状組織
等粒状組織
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)