「凍ったペットボトルにはエアコンの5倍の除湿力がある。」
こんな話を信じられますか?もし、生徒から質問されたらなんと答えますか?理科の先生なら「そんなわけないやろ!」とつっぱねるのではなく、「めっちゃ小さい部屋で、ジメジメした部屋を湿度が高いと言うなら、ペットボトルが勝つかも」なんて答える方が生徒の興味関心を高めることができそうです。
この実験のおもしろいところは、学校の飽和水蒸気量の話とは逆になっているところです。学校では飽和水蒸気量のグラフを元に温度がさがると飽和水蒸気量が下がるため、湿度は上がると説明します。
飽和水蒸気量のグラフを勉強した後にこの動画を見せて、理由を説明させたいと思いました。
確かに大気中の水蒸気を水にすれば空気中の水蒸気量を下げることはできます。でも、「湿度は?」と問われると100%ですよね。きっと、この実験で使用した湿度計は空気中の水蒸気量を計測しているのだと思います。人間が感じる「ジメジメ」を「湿度が高い」というならこの湿度計の方が正しいですもんね。
理科はやっぱり実際に実験してみるのが楽しいです。ただ、本当に楽しいのはその後の考察。映画の楽しみも、映画の後に喫茶店で「あれって、こういう意味やんな?」とか「あれが伏線やってんな」なんて話すのが醍醐味です。このような実験が本当の意味での思考力を高めると思いました。