3年で辞める若者、ブラック企業などのニュースが日々配信される現代。子どもの仕事に対する憧れは年々減っているように感じます。この前クラスで「将来の夢」について質問したところ、「特にない」と答えた生徒が多かったことに衝撃を受けました。また、なりたいものが「サラリーマン」という生徒も多かったです。しかし、「サラリーマンって給料いくらくらい?」と聞いてくる生徒もいて、サラリーマンの意味すらわかっていませんでした(笑)
このような中!学校教育の中でキャリア教育の充実が求められています。中学校では職業体験などを通して正しい勤労観を育まなければなりません。今回は、そんなキャリア教育の中で子どもに伝えたい「世界一厳しい仕事」の話です。
イギリスである一枚の求人広告が話題になっています。フラワーショップ「Interflora」が、タイムズ紙の求人欄にのせた「いま、世界で最もきつい仕事」の募集です。

世界一厳しい仕事

 
日本語訳↓

1週間に119時間勤務月曜から日曜まで仕事
 

今回は世界でもっともハードな仕事を募集します。勤務時間は長く、食事を食べる時間や睡眠時間はもちろん、休日をとることも難しいことすらあります。
粘り強く仕事をし、タイムマネージメントが求められます。また、突然夜に緊急の仕事が割り振られることもあります。毎日、掃除などもしないといけません。
この仕事をする上で、以下の4項目のスキルが必要となります。

1 誰も教えてくれないので、仕事をしながら学ぶこと 
2 タイムマネージメントスキルに長けていること 
3 24時間365日、呼び出されても対応可能であること

4 我慢強く、プレッシャーに打ち勝てる強さを持っている
 
これを読んでどんな仕事か子どもに考えさせたいです。

母親という仕事

皆さんはもうお分かりだと思います。正解は母親です。労働時間は119時間にも及び、時給に換算すると、年収3000万円以上。
 
生徒には、母親が本当に大変な仕事だということを伝え、世界一厳しい仕事を続け、今みで
育ててもらったことに感謝の気持ちをもってもらいたいです。
 

 
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)