Categories: ICT活用化学

原子モデルを自由に操れるブラウザアプリ「MolView」がすごい

原子記号や化学式など覚えることが多く化学が苦手な生徒は多いです。中学校で化学に苦手意識をもってしまうと、高校でモル定数なんて言われてもチンプンカンプンな状態です。せめて、中学校では、「化学って面白い」という状況を作ってあげたいです。化学が苦手な生徒が多い一つの理由は「粒子が小さすぎてイメージすることができない」ことにあると思います。今回は、化学の基本となる原子モデルをブラウザ上でシミュレーションできる「MolView」をご紹介します。

MolView

こちらがMolViewの画面です。パソコンでもスマホでも操作することができます。上の写真はスマホ画面なので縦ですが、パソコンでは横になります。

MolViewの使い方

MolViewを開くとカフェイン分子の構造式と分子モデルが表示されます。新たに分子モデルを作成するときは、まずゴミ箱のアイコンでカフェイン分子を消します。構造式の部分が空白になるのでここにサイドバーに表示された原子記号から作りたい分子に必要な原子をドラッグします。画面左のアイコンから結合のタイプを選んで結合させる原子に重ねるて作りたい分子の構造式を作ります。きれいな構造式が作れなくてもホウキのアイコンを押すと構造式が最適化させるので大丈夫です。完成したら「2Dから3D」というボタンを押すと分子の3次元モデルを表示させることができます。※画面が小さいとホウキや「2Dから3D」のボタンが隠れてしまいますが、スライドさせることで表示させることができます。

一斉授業で見せてもよし、パソコン教室で全員でいろいろな分子を作ってもよし。MolViewで化学の授業を盛り上げてみてください。

MolViewのホームページはこちら

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)