子どもに見せたい動画15「もし、道端に倒れている人がいたら?」で、「人は傍観者効果により『誰も行動しないから私もしなくてよい』という意識がはたらいて正しい行動ができなくなってしまう悲しい性質がある」と説明しました。しかし、人間には素晴らしい一面もあります。この動画は人間のもう一つの側面を教えてくれます。
「寒さに震える1人の少年」
しかし、逆に「目の前の人を助けられるのは自分しかいない」と感じた時は、人は自然に困っている人に手を差し伸べられるのです。想像してみてください。
あなたは、電車の車内にいます。この電車には座席が一つしかなく、あなたはその座席に座っています。他にお客さんはいません。そこに1人のお年寄りが乗ってきました。あなたならどうしますか?
ほとんどの人が座席を譲ると思います。人は、周りの目を気にせず、目の前に困っている人がいたら互いを助け合える
優しい生き物なのです。 もちろん、「子どもだからみんな優しいんだ。大人ならほったらかしだ。」というひねくれた見方をする生徒もいます。でも、身体的にも精神的にも弱い存在の子どもに対して優しい行動をとるのは大人として当然のことです。「弱い人に優しい」というのはむしろ強さではないでしょうか?
この動画は、人の優しい一面をとらえています。傍観者効果を説明した後は、この動画を見せて、子どもにどんな大人になりたいか考えさせるのはどうでしょうか。