考えさせられる動画です。生徒には内容について何も言わずに見せた後に「何についての動画だと思うか」考えさせたいと思いました。
うつ病について考えさせられる動画
下に動画の内容を載せます。黒い犬とは何について言っているのか考えてみてください。
「私は、黒い犬を飼っています。この犬は突然姿を現し、私を驚かせます。周りのみんなが楽しそうにしいても、私には黒い犬しか見えない時があります。食欲がなくなりますし、記憶力と集中力もなくなります。この犬は常に私を攻め立てます。私は生きていくのが辛くなり、自分が不幸のどん底にいるような気がしてきます。
やがて、暴言ばかりが口にするようになり
、誰かをすぐ攻撃したくなりました。私は私を想ってくれる人さえ大切にできなくなりました。
ついに、私は黒い犬に精神を乗っ取られました。しかし、幸いなことに、私は黒い犬の専門の医師に助けを求めることができました。それは、黒い
犬との生活によって精神がボロボロになった私にとって転換点となりました。私は、この世界に生きるすべて人に「黒い犬」は影響を与えているということを知りました。黒い犬にとっては、あなたが誰であるかは関係ありません。誰の心にも入り込める彼らは”雑種”なのです。
もちろん、鉄砲や包丁、魔法の薬に頼る必要はありません。私は、私と同じ方ように黒い犬に悩む人々と感情を共有することによっ
て、心が救われることも知りました。黒い犬を怖がっていてもしかたありません。疲れ果て
、ストレスを溜め込んでいくと犬は大声で吠え始めます。だから、そうなる前に黒い犬をなだめる方法を身につけることが大切です。たとえば、体を動かすこと、ノートに気持ちを書くことなどは黒い犬をなだめる有効な手段です。一番大切で覚えておいてほしいことは、たとえ最悪な日が続いたとしても、あなたがまっすぐ人生を歩み、他人とコミュニケーションをとっていれば、黒い犬との生活は必ず過ぎていくということです。
黒い犬に感謝はしていません。しかし、黒い犬は偉大な先生でもあるのです。黒い犬は、自分自身を受け入れて生きることについて教えてくれました。問題に直面した時、逃げるよりもそれを受け入れることを教えてくれました。黒い犬はこれからもずっと、私のパートナーとして存在しま
す。しかし、もう二度と野獣のようになることはないはずです。」
いかがでしたか?黒い犬の正体はわかりましたか?
誰もが心の中に飼っている黒い犬の正体それは
「鬱病」です。
学校の先生にとってはとっても身近な病気だと思います。鬱病は誰もがなりえるものです。厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。これは、病院で「鬱病」と診断された数です。生活な数値はわかりません。この動画をみると学校中にも「鬱病」の症状をもっている子どもたちがたくさんいる様な気がしてきます。
「勉強、部活、何に対してもやる気が起きない」
「コミュニケーションをしても目線があわない」
子どもは診断されていないだけで症状は鬱病とそっくりです。そう考えると、この様なやる気のない子どもたちが授業に行かず体育館裏などに集まり、語り合っているのは、動画の中の
「私と同じように黒い犬に悩む人々と感情を共有することによって、心が救われました。」
の部分を自分たちで行っているだけではないでしょうか?タバコなどの問題行動は確かに困りものですが、彼らの心の裏側にいる黒い犬の飼い方、なだめ方を教えることが最重要課題であると感じました。