子どもに見せたい動画33「分け隔てなくみるということ」

障害や差別についてとても考えさせられる動画を見つけました。それが今回紹介する「The eyes of child」という動画です。

The eyes of child

 動画の内容

親子がそれぞれブースに入ります。ブースにはテレビ画面があり、そこには変顔をする人たちが映し出されます。親子には、「テレビ画面の変顔をマネするゲーム
と伝えます。
親子は次々と現れる変顔に合わせて楽しそうにマネをしていきます。しかし、ある画面が切り替わった瞬間に大人たちの動きが急に止まります。子どもは変顔ゲームを続けているのに大人はゲームをすることができなくなってしまうのです。その理由とは•••理由は動画をみればわかります。

動画について

この動画は、フランスの障害者支援団体「Noémi Association(ナオミ協会)」が制作したものです。
この動画が何を伝えたいかわかりますか?
大人はなぜ少女の表情をマネすることができないのでしょうか?それは障害をもっている人を哀れみや同情の目で見ているからかもしれません。
障害を持つ人はかわいそう。この言葉は、優しさから出た言葉かもしれません。しかし、「私たちと障害をもつ人は違う存在である」ということを暗に意味しているのです。
障害をもつ人が望むことは一つ。
「分け隔てなく接してほしい」
みんなと同じ。特別扱いはしないでほしい。
でも、被験者と同じ立場なら私も顔マネは出来ないです。相手の立場に立つとやっぱりその行動はとれないです。何が正しいかはわかりませんが、相手の立場になって考えること、そして分け隔てなくみるということはとても難しいと感じました。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)

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  • たまたまこの動画を発見し、検索サイトでこちらの記事にたどり着いたものです。私自身脳性麻痺による歩行に障害があり、足が大きく内股になっており、歩く際もフラフラ歩いてるように見えると思います。街中を歩いてると小学生くらいの子供から見られたり、ヒソヒソと笑われたり、歩き方を真似される事がよくあります。私も大人なので街中で目立つのは承知の上ですし、子供だから興味を持つのは致し方ないとは頭ではわかるのですが、はっきり言ってズキッと心が痛みます。その際、親御さんが近くにいればそれとなくやめさせたり、まさにこの動画のような気まずそうな顔をしています(私も子供がいるので親御さんの複雑な気持ちもわかります)。自分の子供とも歩くのですがまだ二歳くらいなので父が真似されてることに気づいてませんが、これから大きくなるにつれ、子供が嫌な思いをするのでは?と心配です。
    この動画を見て、子供の目線が大切なのもわかりますが、その目線でしんどい思いをしてる人間がいるのもわかってください。そのうえで、お子様たちに紹介してあげてください。

  • コメントお読みしました。子どもたちには「目線で人を傷つけてしまうことがあること」「相手の気持ちを考えて行動すること」をしっかり伝えていきたいと思います。コメントの内容をしっかり心に止めておきます。