今回は性教育について。子どもたちの性教育の重要性は、年々高まっているように感じます。しかし、教師をはじめ、大人の中に「性は隠すべきもの」という固定概念があるため、どうしても性教育は抽象的になりがちです。しかし、子どもたちが求めているのは、「正しい知識」です。インターネットが普及し、一人一台スマホを持っている時代、気になることはすぐに検索できてしまいます。しかし、「性」についてインターネットで調べてみるとどうなるでしょう？それこそ、アダルトサイトなどお金儲けに繋がる間違った「性」の情報があふれています。学校の教師は、義務教育期間に正しい性教育を抽象化させずに行うべきです。そんな性教育で使える動画があります。性教育YouTuberシオリーヌさんのチャンネルです。
シオリーヌさんは助産師YouTuberです。
助産師、看護師として、総合病院の産婦人科や、精神科の児童思春期病棟で働いた経験があります。産婦人科では、予備知識のないままに性行為に及び、予定外の妊娠をしてしまう人もいたそうです。助産師の知識を生かして 性に関する正しい情報や考え方を伝えなければと考え、YouTubeで性についての情報を発信するようになりました。
シオリーヌさんは、助産師・看護師として働きながら、「思春期保健相談士」という資格を取得しています。今も、小中学校などで性に関する出前授業や講演を行っています。
そして彼女のモヤモヤにつながるのが、学校によっては、「生徒への刺激の強さ」を理由に、避妊の方法など具体的な解説が許されないことがあったということ。
「“コンドームのイラストを見せるのはいいけれど、本物は見せないでほしい”
“学校が性行為を推奨していると思われるといけないので、コンドームがどこで買えるかなどの具体的な情報を伏せてほしい”
子どもたちが一番気になることを伝えられないもどかしさがあったそうです。これが学校の性教育の問題点だと思います。
シオリーヌさんの動画ではコンドームを袋の開封から装着時に気をつけることまで、実物を使って解説しています。また、男女のからだのしくみや性行為について、できるだけ詳しく包み隠さずに伝えています。彼女はこう述べています。
「日本の教育現場が一歩踏み込んだ性教育に二の足を踏んでしまうのは、早い時期に性教育をすることで、興味本位で性行為に及んで、望まない妊娠や中絶が増えるかもしれないという考え方があるから。でも、子どもたちにも、“みんないつかセックスをすることがあるかもしれない“という前提で、包み隠さず伝えていった方が、悩みを持ったときやトラブルに巻き込まれてしまったときに大人に相談しやすいと思う。具体的なことを何も言わないから、みんな相談の声さえあげられない」。
助産師、看護師で思春期保健相談士のシオリーヌさんの性教育動画。ぜひ性教育に取り入れていただきたいと思いました。