ふたばのブログ〜理科教育と道徳教育を科学する〜

天王寺動物園で骨格について学ぶ④

time 2017/10/11

この頭骨は何という動物かわかるでしょうか?
この長い首を見れば一目瞭然、キリンです。本当に不思議な生き物ですね。

キリンの首の骨の数

こんなに長い首ですが骨の数はヒトと同じ7本なんです。首の骨の数は生物ごとに違います。
  • ホフマンナマケモノ 6本
  • キリン、ヒト、ほとんどの哺乳類7本
  • は虫類 8本
  • フタユビナマケモノ 9本
  • インコ11本
  • フクロウ、ニワトリ、エミュー14本
  • ダチョウ16本
  • ペリカン17本
  • フラミンゴ19本
  • サギ16〜20本
  • ツル科19〜20本
  • コハクチョウ、オオハクチョウ23本
といった具合。水鳥の首の骨の数が多いのは、水鳥は自分の羽根に自ら作り出した油をまんべんなく塗り込むためだと考えられます。生きるためなんですね。
キリンの臼歯。上の歯に虫歯があります。自然界では虫歯にはなりませんが、動物園では根菜などの糖類の多いものも食べるので虫歯になるそうです。
キリンの上の臼歯。これで高いところにある草を食べるんですね。
キリンのツノはサイとは違い、頭骨の一部です。何やらゴツゴツしていてとってつけたようでした。

真っ正面。キリンはウシ目。ウマ目どちらでしょうか?前歯をよく見るとわかります。上の前歯がありませんね。キリンはウシ目になります。
ウシ目ということは反芻(口と胃を食べ物を移動させながら消化していく方法)するということです。この長い首を食べ物を行ったり来たりするなんてすごいですね。歩き方にも特徴があります。
キリンは側対歩(右前足と右後足を同時に出す)(緊張した運動会のランナー)で歩きます。隣のシマウマは斜対歩(左右交互に)で歩きます。大きな体のバランスをとるためにこのような歩き方をするようです。側対歩で歩くのは、キリンの他にゾウやラクダがいます。おもしろいです。

夜行性の生き物ばかり集めた展示もありました。コウモリが飛び回っていました。
    
コウモリは自分の意思で飛ぶことができる唯一の哺乳類です。骨格を見て見ると五本の指が大きく長くなっていて小指と胴体の間にも膜があります。人間でいうとほとんど手首だけで飛んでいることになります。凄すぎますね。コウモリは骨格上、二本足で立つことができず、地面を這うことしかできません。動物園でコウモリが地面を這っているのを見て、
「あの子怪我してるわぁ、係員さん呼ぼかぁ」
と言っているおばちゃんがいたので教えてあげました。

 この動物は何?

続いてはこの動物。特徴的なのは手です。


木を掴むために指が二本内側にきています。人間でいうと親指が2つある感じですね。
また、お腹に特徴的なの骨(青矢印)があります。これは育児嚢(袋)を支えるための対骨(上恥骨)です。有袋類ということですね。

正解はこちら↑
・・・見えんですね(笑)


出典:wikipedia
そう、コアラです。この写真は可愛く写っていますが、明るいところで見ると爪と目つきの鋭さ(猫のように目が細く縦長になります)から悪魔の使いに見えてくるときがあります(笑)

爬虫類の頭骨

続いて爬虫類代表。すごい歯です。
全体像。人より大きいです。
ミシシッピーワニです。私が見たときはメッチャ寝てました。ちゃんと白いまぶたを閉じていました。ワニはやっぱり怖いです。ワニやカメの卵は温度によって雌雄が変わるという不思議な特徴を持っています。最近は地球温暖化の影響で雌雄のバランスがおかしくなっているとか。大変です。ワニの口は閉じる力はすごいですが、開く力は大したことないそうです。ワニにあったら口を開かれる前に馬乗りになりましょう(笑)
ということで天王寺動物園の動物に骨格から迫って見ました。皆さんも大阪に来られた際はぜひお立ち寄りください。

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自己紹介

ふたば

ふたば

1986年生まれ、三十路超え 近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成過程修了、家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ゆくゆくはこのブログの内容を本にしてまとめられたらと考えています。記事執筆、講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

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