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コンセントを科学する

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今回は理科室のコンセントから学べる電気の豆知識の紹介です。

コンセントから学ぶ電気の不思議

コンセントは生徒にとっても身近な存在ですが、改めて考えたことはないと思います。そんなコンセントについて考えてみました。

↑理科室のコンセント。さまざまな種類がありますね。今回授業で使うコンセントは・・・
⇧こちらのアース付コンセント(別名顔型コンセント)
↑時には歌います(笑)
ということで、このアース付きコンセントから授業を考えたいと思います。まずは、家庭でアース付きコンセントがどこにあるか考えさせます。洗濯機や電子レンジなど比較的高い電圧が必要な家電を使うコンセントで用いられることがわかります。高い電圧が必要ということは危険ということですね。アースは電気による事故を防ぐはたらきをすることを伝え、その仕組みを考えさせます。
まずは掴みです。
はさみを用意して、「これをコンセントに刺すとどうなる?」と発問考えさせます。
・・・

っとぶっさします。(ふたばは責任を負いませんので自己責任でお願いします。)
なにも起こりません。プラスとマイナスが繋がっていないからですね。でも、実はこの実験には裏があります。ハサミを差し込んで安全なのは左側の穴だけなのです。

↑よく見るとコンセントの穴の大きさが違います。左のほうが長い。区別しているんですね。
どういうことでしょうか?それを確認するために使うのがこちらの装置です↓
電圧・電流・抵抗を調べることができる「テスター」です。便利じゃあ♩
コンセントの2つの穴にテスター端子を挿してみると・・・電気が流れました。当たり前ですね。
テスターの端子を左の穴と下の穴(アース)につなぐと・・・あれ?電気は流れませんね。
アースはなんのためにあるんでしょうか?
次にテスターの端子を右側の穴とアースに繋ぐと・・・電気が流れました。コンセントのアースは、右の穴からくる電気の逃げ道になっていることがわかります。なんらかの理由で電気が漏れたときにアース(地球=地面)に電気の逃げ道をつくることで自己を防いでいるんですね。その証拠にこの実験をやりすぎると漏電と勘違いされて電気屋さんがやってくるそうです。(電気を供給しているのに、戻ってこないから)・・・注意ですね。
このテスターは抵抗値をはかることもできます。ツマミを抵抗に合わせて触ると・・・
体の抵抗値をはかることができます。面白い。隣の人と手を繋ぐと2人の抵抗値を測ることもできます。昔、任天堂が出してたラブテスターはこの原理をつかっていたそうです。インチキ商品だぁ・・・待てよ
好きな人と手を繋ぐ⇨手が汗ばむ⇨抵抗値ダウン⇨針が触れる・・・本物だ・・・(笑)
いーややこやや、先生にいうたーろー

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

【著書】


100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版]





授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版]


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