ふたばのブログ〜理科教育と道徳教育を科学する〜

ワークシートから考える「生徒が実験の考察を書けない理由」

time 2015/01/16

12月の理科の研修に行って気づいたことがあります。私は教師7年目ですが、なぜ今まで気づかなかったのかが不思議です。もったいぶらずに書くと「生徒が実験の考察を書けない理由」です。

生徒が実験の考察を書けない理由

今まで、生徒に
「考察って何書くのかわからへん。」
「結果と考察ってなにが違うの?」
と言われたときに
「考察には結果からわかったことを書きなさい」
と答えていました。実験プリントは下のような感じでした。
しかし、どれだけ説明しても生徒は全く考察が書けません。なぜか?それは何のために実験をしているのかわかっていないからです。考えてみれば当たり前ですね。何のために実験をしているかわからないのですから、考えて察すると言われてもなにを考えていいのかわかるはずがありません。足りないのは
疑問と仮説
でした。そこで実験プリントを改良しました。

改良版

疑問→仮説→実験→考察の順で書かせる形式にしました。PDCAサイクル(Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善))に習って作ってみました。

QHECサイクル

QHECサイクル
question(疑問)→hypothesis( 仮説)→
experimentation
(実験)→
consideration(考察))と名付けます(笑)
疑問がない人は実験をしません。教科書は目的から実験が始まりますがそれはおかしいです。

探偵ナイトスクープで実験、結果、考察を考える

少し前の探偵ナイトスクープで「カメムシを食べたい」という依頼があったのですがこのQHECサイクルがしっかりと盛り込まれていました。
疑問:カメムシはどんな味なのか?
仮説:臭いものは美味しいから美味しいはずだ。
実験:実際に食べてみた。
結果:かっぱえびせんの味がした。
考察:やはり、臭いものは美味しい
•••どうでしょう?完璧ですね。ここから他の臭い虫も美味しいのか?など次の疑問がでてこれば完璧なQHECサイクルです。理科に興味をもつということは疑問をもつということだと思います。生徒が
「なぜ?」「どうして?」
と聞いてこれば興味をもった証拠です。生徒から疑問を引き出せる教師になりたいものです。

 事物•現象、分析•解釈シート

↑今回の記事を書くヒントになった事物•現象、分析•解釈シートです。よく考えられていますね。

down

コメントする




自己紹介

ふたば

ふたば

1986年生まれ、三十路超え 近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成過程修了、家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ゆくゆくはこのブログの内容を本にしてまとめられたらと考えています。記事執筆、講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

おすすめ記事





sponsored link

ふたばのブログについて

子どもの理科離れが問題になっています。しかし、実験を中心とした塾が人気を集め、本屋では科学図鑑が売れているようです。大人も子どもも本当は理科が大好きなんだと思います。では、なぜ理科離れが起こるのか?学校や塾の授業が理科の楽しさを十分に伝えられていないからではないでしょうか。このブログでは学校や塾の理科の授業を楽しくするための情報を書いていきます。教材や教具、面白い実験、ICT機器の活用法、授業で使える動画、教育書の紹介の他、道徳やコミュニケーションゲームなど子どもが人として成長していくための情報も書いていきます。このブログが子どもたちに理科の楽しさを伝えるため、そして子どもたちが明るい未来を作っていくために少しでも役立ってくれたら嬉しいです。

※当サイトはリンクフリーです。記事や画像を引用する場合は、出典元へのリンク、もしくはURLの表示をお願いします。

お問い合わせ






※メールアドレスが公開されることはありません。

内容の確認

上記の内容で送信します。よろしければチェックをしてから送信してください。

Translate